当帰(トウキ)

セリ科

使用部位

当帰の根を湯通しして、乾燥させたもの。

特徴

セリによく似た葉をもつ50~80cmの多年草。セロリに似た香りが特徴です。生薬とする根は、葉が枯れる冬に収穫します。

作用

血液を補う作用があります。血液不足や血行不良によって起こる冷えや月経不順、月経痛、更年期障害などを改善します。

メモ

婦人科・産科の薬として用いられる当帰には、次のような話が伝えられています。昔中国で、妻のもとに帰らなくなった夫がいました。妻は婦人病でしたが、薬草を飲んで病を治したところ、夫は家に戻ったそう。夫が「当に帰った」ところから、この薬草は「当帰」と名づけられたといいます。