芍薬(シャクヤク)

ボタン科

使用部位

シャクヤクの根の外皮を取り除いて、乾燥させたもの。

特徴

ボタン科の多年草で、5月~6月にはピンクや赤、白などの豪華な花を開かせます。

作用

血液の不足を補い、痛みやけいれんを和らげる作用があります。筋肉のこりや婦人病の処方に応用されてきました。最近では、エストロゲンの分泌を促進する作用もわかっています。

メモ

美しい女性のたとえに「立てば芍薬、座れば牡丹」という表現があります。芍薬と牡丹は姿形や生薬の効き方が似ていますが、このたとえを「ずっと立っていられる女性には芍薬が適し、座らないといられない体力のない女性には牡丹が適している」と処方の目安に使う漢方家もいるそうです。