志馬クリニック四条烏丸 志馬 千佳先生

漢方医

志馬クリニック四条烏丸

志馬 千佳(しめ ちか)先生

  • ※全ての情報は掲載時のものです。
    現在の状況とは異なる場合があります。

ここ四条烏丸は、京都では地下鉄と阪急の交差点でもあり、JR京都駅からも近く、まさに京のへそ(=中心)と言える場所で、利便性を優先して場所を選定しました。当院は不妊治療に力を入れていますが、仕事の前後にも通院していただけるよう、8時から20時まで開院しています。
私にとって京都は生まれ育った場所ですから、これまでお世話になってきた方々やご縁のある方々に恩返しできるのも大変嬉しく思います。

当院では不妊治療の患者様を中心に診ていますが、思春期の月経異常や避妊相談から更年期、老年期の患者様まで幅広く来て下さっています。女性の生涯にわたる健康を見守っていければと思っています。

患者様の身体の状態を、その方のありのままの言葉で聞き取るように心がけています。
漢方薬一種類でさまざまな症状が良くなることがあります。結果的にそれらの症状は関連があったということなのですが、そういった患者様に合った漢方薬を見つけ出すためには、患者様がおっしゃるニュアンスを感じ取り、診察で今の身体の状態をしっかり診ることがとても大切だと思っています。

私どもは不妊治療に漢方薬をとり入れることを得意としています。
体外受精や顕微授精などの生殖補助医療(ART)が進歩し、不妊に悩む患者様はその恩恵を受けられるようになりましたが、一方でARTにも限界があることもわかり、やはり命を育むには、より良い身体作りが大切だということもわかって来ました。
漢方薬には老化防止の薬などもあり不妊治療に応用できます。健康な身体が本来もつ妊娠する力(=妊孕力)を高めること、身体の調子を整えることも漢方薬の得意な分野です。その人その人の、その時々の状態に合った漢方薬を選ぶことが何より大切です。

現代医学で対処の出来ないような症状に、漢方薬が効くということを知ってからです。
産婦人科に来られる患者様はさまざまな症状を訴えられますが、現代医学では十分にお応えできる治療の選択肢が少ないと、つねづね感じていました。「冷え」や「むくみ」、「ストレス」の漢方薬など、効果もすぐ自覚できてとても喜ばれます。

不妊治療に通っておられる患者様は、妊娠しないストレス、通院のストレスなど、様々なストレスでとても疲れておられます。
ある時、身体にストレスの症状が出やすい患者様にストレスの漢方薬を処方すると、2週間後には「身体がとても楽になった!」とおっしゃり、その次の月経周期で妊娠され、こちらが驚いたことがあります。もちろん漢方薬だけのおかげではないでしょうが、ストレスの軽減は妊娠にとって良い影響があると考えていますし、実際にそういった報告も散見されます。

小さな事も気になる方で、ストレスがあると腸の動きが止まってお腹が痛くなるので大柴胡湯は手放せません。疲れると八味地黄丸や十全大補湯を飲みます。
自分では積極的に運動なども出来ていないので、漢方薬に頼り切りです。週末に家族と過ごすのが一番のストレス解消でしょうか。

最近抗加齢医学の勉強を始め、認定医試験もやっと合格しました。
抗加齢医学と漢方医学はとても似ていて「身体の各臓器・各器官の調和が取れた状態を保つこと」を基本としています。生活習慣、運動、食事、ストレスの回避など、それぞれに少しずつ気をつけるようになりました。早寝早起き、野菜を先に食べる、脂も蛋白質も食べる、職場の一駅前に降りて歩く、など地味に努力しています。

医療は完璧ではありません。医療を以てすればすべての病気、症状がなくなる、ということはありません。そうであればこそ、その病気や症状をどのように考え、どのように向き合っていくのか。患者様お一人お一人と丁寧にお話しし、一緒に進んでいければと思っています。漢方薬はその重要なツールのひとつです。

先生の略歴ご紹介

志馬 千佳(しめ ちか)先生
志馬クリニック四条烏丸 院長

 

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