みらいクリニック 今井 一彰先生

漢方医

みらいクリニック

今井 一彰(いまい かずあき)先生

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    現在の状況とは異なる場合があります。

もともと山口県で診療していました。そこで診ていた疾患が化学物質過敏症や電磁波過敏症などのとても特殊な疾患だったのですが、例えばその病気が原因で新幹線に乗れないとか、あるいは遠い場所など交通の便が悪いところでは、人ごみにもまれることが病気の原因になる場合もあります。患者さんは山口や広島、九州圏内からいらっしゃいますので、それであれば、私が交通の便がよいところに出向いて開院するのが一番だと思いこの場所に開院しました。

私のポリシーなのですが、「みんながラクに」なる医療を目指しております。
漢方を通してよくなる…または、自分で健康法をみつけてラクになる。そうしますと、結果として医療費も減っていきますし、病院に来なくてもよくなるのですね。まず患者さんがラクになりますし、医者もラクになります。そうしてみんながラクになる医療を目指しています。

漢方には「未病」という考え方がありますが、未病のその前…「未病にすらならない!」といったところでしょうか。食べ物から気を使うというのは、あたりまえのことですが、それに加えて加圧トレーニングなどを利用して筋力をつけて、体を強くしていきながら、体調がちょっとすぐれないときに漢方薬を使って体調を整えていくというような、「未病にすらならない!」を目指して漢方を取り入れています。
ただ、食事のことでいいますと、私も食べることが大好きなので、できれば…
おいしいものを食べながら健康になりたい…メタボリックシンドロームがいわれておりますので、例えばダイエットは、サプリメントなどを利用しながら食べずに運動するといったことが主流でしたが、それは違うと思うのです。病院の治療でも、高血圧には降圧薬による治療などといったことが行われてきましたが、これはあくまでも対症療法でしかありません。やはり、運動を取り入れることによって自分の力を引き出してあげ、むりのないダイエットを行なうのが理想だと思います。
そうはいっても実際には難しいものですから、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などは、褐色細胞を活性化させて脂肪を燃焼させる効果がありますので、上手に取り入れております。さらに有効に漢方を取り入れていこうと思っております。

食べ物に感謝する心が大切だと思います。私たちの生命を維持するために、失った命があるのですから、「これを食べたら太る…」などと思わずに「おいしい!」と思って食べることが大切だと思います。それから、加圧トレーニングで筋肉をつけて、基礎代謝を上げれば少し食事の量は増やせます。私自身もこのトレーニングで、100キロカロリー分の基礎代謝を上げましたので、おにぎり1個分はよけいに食べることができるようになりました。

なにも器具がなくてもできますよ!まずは筋肉の多い下肢を鍛えることが大切です。人間は下肢から衰えてくるのですね。ですから日々の階段の上り下りでもよいです。あとは、ゆっくりとした動作で動く…スロートレーニングといいますが、ゆっくりと動くことによって負荷がかかり、筋肉の中に血液が充満し、筋肉が発達しやすくなる運動がいいですね。

できるだけ大股で歩くというのもポイントではありますが、ゆったりとゆっくり歩くというのがポイントですね。腰をできるだけ落として、ゆっくりというのが重要です。私は、欲張りな部分も重要だと思っておりまして…食べずに痩せるということではなく、基礎代謝を上げて健康になって、さらに食べることも楽しむ!といった、医者として患者さんが健康になるお手伝いをしながら、そのもう一歩先のことを提供していきたい…またそれができるのが医者ではないかと思っております。

医学生のときから、熱が上がれば解熱剤を使う、腫瘍ができればすぐ切り取る…といった考え方にどうしても納得ができなかったのです。生体の結果としておこっていることなのに、なぜ薬によってメチャクチャにしなければならないのか?…それを解決できるのは、東洋医学の漢方ではないかと思ったのです。ただ、他の先生方と会話ができなくなると困りますので、西洋医学としての医学もしっかりと修めてきました。

私は読書が趣味です。なんでも読みますが、特に健康・医学関連のものが多いですね。

健康・医学関連ならなんでも読みます。

そうなんです。ほんとうになんでもですね。一日一冊というような感じです。

和食がいいですね~!特に魚でしょうか。山口県から来て、いかに山口県の魚はうまかったかと感じております。玄海ものよりおいしいですよ!

私はもともと生薬を扱っておりましたが、2000年前の植物と現代の植物が同じだとは思えないのです。ですから、今はエキス剤を使っております。ホルムアルデヒドや電磁波は現代の病邪です。そういう現代病と対峙しながら漢方を使った治療法を提供していくことが大切だと思っております。ガンでいいますと、イギリスでは女性の8人に1人が乳ガンだといわれております。日本では23人に1人で、急激に増えております。早期発見・早期治療といわれながら、日本では増えてきているのが現状です。
食生活の欧米化がその原因であるといわれておりますが、40代以上のガン年齢の方達がみなさんファーストフードばかり食べているかといったら、そんなことはないわけです。ですから、そんなに極端に欧米化しているわけではないと思われます。最近のヨーロッパの論文では、「あぶらの摂りすぎがガンの直接的原因ではない…」といったことがいわれており、原因があぶらの摂りすぎにあるといった考え方は否定されつつあります。それよりも、もっと体を動かすことによって健康を維持する、病気を予防するといったことが大切だと思います。昔と比べると明らかに体を動かさなくなってきてますしね。あとは、酸性雨や電磁波などの環境問題です。ですから、このような現代の病邪に対して、患者さんにいろいろな治験を取り入れた漢方治療を提供していければと思っております。

先生の略歴ご紹介

今井 一彰(いまい かずあき)先生
ライフデザイナー
みらいクリニック 院長

平成7年 山口大学医学部卒業
平成7年 山口大学医学部救急医学講座入局
平成9年 麻生飯塚病院 総合診療科・漢方診療科
平成13年 山口大学医学部附属病院 総合診療部
平成15年(医)清仁会 林病院 内科・東洋医学専門外来
平成17年(医)樹一会 山口病院 内科・漢方と痛みの外来
平成18年 みらいクリニック開院

主な所属学会・研究会:
日本東洋医学会認定漢方専門医(日本東洋医学会)
日本AKA医学会専門医(日本AKA医学会)
加圧トレーニング統括指導者(日本加圧トレーニング学会)
国際色彩診断治療研究会
自律神経免疫療法研究会

最近の研究・発表:
2005/7 日本臨床環境医学会発表
当院における化学物質過敏症の治療経験

2005/7 日本東洋医学会山口県部会
当院における化学物質過敏症・電磁波過敏症治療について

2006/11 山口県スポーツ医科学研究会
加圧トレーニングによる膠原病の治療経験

 

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