女性クリニック ラポール 中原 恭子先生

漢方医

女性クリニック ラポール

中原 恭子(なかはら きょうこ)先生

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当地は、幼少時に暮らしておりました場所でありまして、もうこの世にはおりませんが祖父も父も過ごした土地であります。市内中心部に居住するのを嫌って、しばらくこの地を離れておりましたが、開業するのであれば、ココ、と決めておりました。My土地ですので市中心部でありながら患者さんのために駐車場を確保することが可能ですし、近隣にお住まいの方にも面識もある、そのうえ勝手知ったる地の利もある、ということで現在のココには十分満足しています。

開業当初は30歳~50歳代の女性が多かったのですが、最近はもう少し若い女性が増えた、のかな?という印象です。もちろんご高齢の方にもおいでいただいており、年齢の幅はブロードになってきました。それはやはり、内科漢方を標榜していることもあるのでしょう、また女性クリニック、という響きが皆さんの心をとらえたのでしょうか、皆さんの中に、女性はいつまでも女性、女性は生まれた時から女性、という気持ちが強いのだと思います。
中にはお母様が自分だけでなく、愛息の花粉症を何とかしてほしい、といって息子さんを連れてこられる場合もあります。

女性クリニックラポールのテーマは、「傾聴」、「解決」、「敬意」、です。患者さんのお話を敬意をもって傾聴しながら、彼女に起こった問題を解決する、ということを常に心がけております。
実はこの「解決」という言葉にこだわりをもっています。というのは、ドクターショッピングをされる患者さんは、通常どこに行っても医師からは<異常がない!>と言われるわけです。でも患者さんご本人には症状が残って不満がある、という状態で何も<解決>していない!<解決>しないどころかますます調子が悪いから再びドクターショッピングを繰り返すというのが彼女たちの言い分でしょう。どこかで<解決>をしないと彼女たちは永遠に救われないわけです。体の異常が病院で<解決>されていない、ということが今の医療の問題の本質だと思うわけです。

当院では患者さんのお話をしっかり聞くことだけでなく、患者さんの顔色、態度、ご様子も含めてしっかり観察させていただきます。中医学の要領で脈診、舌診、腹診もさせていただきながら処方を決めていきます。保険適応の漢方エキス剤のみ使用しておりますが、古典の処方を参考にした合方も使用することが多く、1種類のみのエキス剤を使用することは少ないです。その代わり生薬のドースが多すぎたりしないよう、あるいは患者さんの胃の負担にならないように総量を加減するようにしています。また漢方薬といえども副作用にも十分気を配ることを考えており、時折血液検査で肝機能検査や、間質性肺炎のマーカーであるKL6の採血を行うこともあります。

女性の訴えはいわゆる不定愁訴というものが、どの年代でも多く見られます。その症状を生む根源を考えたときに、東洋医学の思想は非常に役立ちますし、それに基づいた治法はとてつもない効果を生む、ということにある日気づきました。気づいてからは、相談のある患者さんに積極的に漢方を使って手ごたえがいいのに満足する、の繰り返しでしたが、あるとき急に自分の漢方処方に伸び悩みを感じて、漢方に関係する書物を読みあさりました。その後しばらく漢方で治せる患者さんが増えましたが、また再びスランプに陥り、その後は尊敬する漢方専門医の門をくぐりました。教えを請うことで再び処方力が増したような気がしますが、それでもまだまだ漢方処方の道は険しそうです。このことが私を漢方の虜にさせている理由かもしれません。

たくさんあります。いつもお嬢さま方に脇を支えてもらわなければ病院に来られなくて、心身共にへろへろになって待合室や点滴室で横になっていた方が、漢方処方でみるみる元気になり(このときは三黄瀉心湯と四物湯の処方でしたが)、今では一人で病院に来られては、そのあとショッピングに出かけるという生活になっておられます。また、お腹が冷えて腹痛と下痢を繰り返していた方が、大建中湯を服用することで症状が劇的に改善し、このクスリを魔法の薬だと言って、お薬が切れないように、大事に大事にバッグに忍ばせている方もいらっしゃいます。

ストレス解消にはヨーガがいい、と患者さんには勧めています。だから私もそのようにしたいのですが、現在医療、経営、家庭の切り盛りで時間が取れていません!時間の使い方がへたなのか、でもきっとぼーっとしている時間が実はたくさんあって、それが真のストレス解消なのかも…。

母が管理栄養士で、私が小さいときからいろいろと栄養の話をしてくれていました。だからいつもまんべんなくとか、バランスよく食べるようにしています。食事は目で楽しむことも重要なので、色とりどりの野菜を食べたり、器や盛り付けにも気を使います。あと水毒体質なので水分摂取にはヒジョーに気を使っています。

当院では乳房管理にも力を入れています。ですから乳がんもたくさんココで発見されています。現在は乳腺外科に治療を一任していますが、術後、あるいは術前のケモテラピー中の乳がん患者さんの心身共に診て差し上げることができないかと模索中です。乳がん治療後元気になっておられる患者さんはたくさんいらっしゃいますが、結構ドライな乳腺外科の先生が多い中、ストレスのたまっている方が多いのではないかと思います。その方たちの少しでもお役にたてればと思っております。

先生の略歴ご紹介

女性クリニック ラポール
中原 恭子(なかはら きょうこ)先生

昭和35年7月8日 島根県にて出生
昭和54年3月 広島大学付属高校卒業
昭和54年4月 広島大学医学部医学科入学
昭和60年3月 広島大学医学部医学科卒業
同年5月 医師免許取得
同年4月 産婦人科教室入局
昭和61年4月~63年3月 厚生連吉田総合病院勤務
昭和63年4月~平成3年7月 広島大学病院勤務
平成3年8月~平成5年12月 USA留学(コロンビア大学およびハーバーUCLA大学)
平成6年1月~平成7年3月 広島大学病院勤務
平成6年2月 学位授与 博士号取得
平成7年4月~平成9年3月 マツダ病院勤務
平成9年4月~平成19年3月 真野産婦人科 院長
平成19年4月~平成20年5月 河野美代子産婦人科 勤務
平成20年6月~女性クリニックラポール 院長就任

専門分野:
更年期医療
東洋医学
婦人科医療・産科医療全般
ベビーマッサージ

所属学会など:
日本産科婦人科学会 専門医
母体保護指定医
日本更年期学会所属
日本東洋医学会 漢方専門医
乳房超音波講習会受講修了評価B

 

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