一番町クリニック 手塚 隆夫先生

漢方医

一番町クリニック

手塚 隆夫(てづか たかお)先生

  • ※全ての情報は掲載時のものです。
    現在の状況とは異なる場合があります。

22年になります。元々は会社をやっていました家内の親が住んでいた場所なんですよ。その会社が規模を拡大するために移転することになりまして、新たに、ここへビルを建てるということになりました。それを機会に、2階と3階を借りて開院することにしたのです。

精神科領域を中心に、東洋医学を用いて治療しています。当院は、女性の患者さんが多いですね。

年齢的には10代から90代の方まで、年代の幅は広いですね。
特に当院では、子供の治療に漢方を使っております。漢方は、チックや、いらいらした症状が強い小さな子供にも使えます。精神科では、なかなか子供を診るところがありません・・・私は、東洋医学による子供への治療は、とても有効だと考えております。

分かりやすく説明することでしょうか。漢方ナビの趣旨と一緒ですよ!

漢方は使える方剤が多く、副作用が少ないのが特徴でもあります。診察をしっかりとすれば、ほとんど副作用を心配する必要がありません。また、私の専門とする精神科領域の疾患でも多くの症状の緩和に、すぐれた効果を発揮します。適用範囲が広いということは、とても大きな漢方の要素ではないでしょうか。

 

最初は、「薬剤による副作用をなんとかしたい!」という思いから漢方を使い始めました。昔、入院病棟を診ていたものですから、その思いは強かったですね。

 

当時も今もあまり変わりないのですが、肝臓の炎症に効果のある有効な西洋薬というのは、実はあまりないのが現状です。ですが、炎症を抑える作用のある漢方の小柴胡湯などは、肝臓の炎症に効果があります。他にも、例えば、薬による副作用の排尿障害などに、八味地黄丸が効きます。

 

これらは、ほんの一例でしかありませんが、ほんとうに試行錯誤しながら漢方治療を習得してきました。

当時は他の先生方もそうだったと思いますが、私も最初は、漢方に対して疑心暗鬼なところがありました。ですが、使い始めてその効果を知ると、はまってしまうのですよね。今残念に思うのは、当時、最初に漢方を推薦してくれた製薬会社の方の話を、お断りしてしまったことでしょうか…もっと早く漢方を使っていたら良かったと、少々後悔しております。

うつと躁を繰り返す症状の患者さんで、他のお薬がまったく効かない、といったことがありました。その患者さんに、黄連解毒湯を使ったところ症状が落ち着いたのです。それは、ほんとうに劇的な効果でしたので驚きました。その症例については、私の大学の後輩が、学会でも発表しております。

頭を静めるために三黄瀉心湯を飲んでおります。他はあまり気を使っていないかもしれません。なんといいますか…自然体、なすがまま、といったところです。

やはり、昔に比べるとあっさりしたものを好むようになってきておりまして、和食中心になっていますね。健康には、菜食を中心にバランスよく食べることが大切だと思います。

お寿司が大好きです!

帰りに食べていかれてはどうですか?美味しいお店がありますから!

患者さんの経済的な負担にならない医療でしょうか…それから私が啓発運動で唱えております単剤処方です。何種類ものお薬を処方する多剤併用に対して、単剤処方なんですね。多剤併用は、それだけ副作用のリスクも大きくなります。単剤処方で効果が得られる治療を提供していきたいです。更には、がんの末期患者に対しての緩和治療にも、積極的に漢方を採り入れていきたいと思います。

ハハハ!…取材より食い気なんですね!

先生の略歴ご紹介

一番町クリニック
手塚 隆夫(てづか たかお)先生

1949年3月21日 栃木県大田原市生まれ
1975年3月 東京医科大学卒業
同年5月 同大学精神医学教室入局
同年11月 同医局助手
1982年9月 学位授与
同年10月 医療法人恵会 皆藤病院副院長
平成2年6月1日 一番町クリニック開設 現在に至る

資格・役職等:
精神保健指定医、精神神経学会専門医、栃木県精神科診療所協会会長、日本精神神経科診療所協会理事、日本東洋医学会専門医・指導医、自立支援審査会委員、介護保険審査会委員、栃木県感情障害研究会幹事、栃木県マイルドデプレッシォン研究会幹事、宇都宮心身フォーラム代表世話人、栃木県こども医療連携委員会委員

 

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