第三十八回 証クリニック 檜山 幸孝先生


略歴
院長: 檜山 幸孝(ひやま ゆきたか)医学博士
略歴:

千葉大学医学部卒業
千葉大学医学部付属病院 第一内科
千葉大学医学部付属病院 神経内科
富山医科薬科大学付属病院 和漢診療部
富山医科薬科大学 和漢診療学 助教授
和漢診療 檜山医院(富山市)開設
千葉大学大学院 和漢診療学 助教授
証クリニック 吉祥寺、神田を開設
現在に至る

証クリニック 檜山 幸孝先生



ナビゲーター:奈美

みなさん、いかがお過ごしですか?本日は、吉祥寺に来ています!平日ではありますが、とても活気があり、駅前アーケードの人の群れは…不景気だなんてとても思えません!

それに、お肉屋さんのこの行列は!!…なんでも、メンチカツがとても有名なんだとか!オシャレなお店もたくさんあって、老いも若きも、みんな!みんな!楽しそう!私は食い気なんで、帰りにメンチカツ買わなきゃ!!

証クリニック



檜山 幸孝先生にインタビュー
不景気とは思えないような活気のある街なんですね!
開院してどのくらいになるんですか?

先生:

そうですね〜…開院して2年2ヵ月ほどになります。
なぜ、この場所を選ばれたのですか?

先生:

ターミナル駅ですので、患者さんにとって便利ですし、地域の年齢構成からいっても、若い方からお年寄りまで全ての年齢層の方が住んでおりますから、老若男女、幅広く診られればと思いこの場所を選びました。
そうしますと、いろいろな疾患さんを診察されているのですね〜!
最近の疾患の傾向として、何か特長のようなものはありますか?

先生:


最近は、鼻炎や皮膚炎などアレルギーの方が増えているように思います…。それから不妊症なども多くなってきていますね〜!

そのような疾患が増えてきているのは、なぜなのでしょうか?何か背景のようなものがあるのでしょうか…。

先生:

最近は子供にかぎらず、30代など大人のアレルギーも増えてきているんです。成人になってから再発する場合もありますが、はじめてかかる方もおります…。
悪化してしまう原因としては、睡眠が少ないことにあります…。日本人の平均睡眠時間は6時間ですが、これは世界の平均と比較してもとても少ないのです。人間は、昼間活動したことによる消耗を、夜の睡眠によって回復させます。睡眠時間が少ないと、その回復が不十分な状況になってしまい、昼間活動したことによる興奮と緊張状態による消耗が、少ない睡眠では回復しきれないのです。テンションが上がった状態のままでは、いずれ高血圧や高血糖につながり、その結果、動脈硬化が進み、最終的には虚血性心疾患や脳梗塞などの脳疾患を発症してしまうのです。
生活習慣病として、このような重大な疾患につながりますので注目されていますが、アレルギーに関しましては、特に、この睡眠が少ない状態により悪化させてしまうのです。
現代は、睡眠不足があたりまえな生活サイクルになってきているように思いますが…とても危険なことですね!!

先生:

高校生ですら、受験勉強などで充分に睡眠がとれていない状況ですから…。
それがアレルギーを悪化させてしまう一因でもあります。とにかく1時間でも多く睡眠をとるように心がけることが、とても重要です。夜更かしはよくありません…。通常の生活では、夜更かししたからといって、朝遅く起きるというわけにもいきませんしね…。
先生が、診療で心がけていることはなんでしょうか?

先生:

その患者さんが、どのような生活を過ごされているのか、初診で20分〜30分かけてじっくりと伺うようにしております。何時に寝て何時に起きているのか?睡眠の質はどうなのか?といったことを聞き出します。そして食事に関しても重点を置いて伺います。
漢方薬には、「エキス剤」と「煎じ薬」がありますが…それぞれの長所や短所について、わかりやすく教えていただけますか。

先生:

まず、煎じ薬は簡便ではありませんね…。煎じるには、30分とか、場合によっては、1時間以上の長い時間がかかります。そのような時間がとれればよいのですが、現代はなかなかそういうわけにはいきませんよね。それから、煎じ薬を同じ品質で作り続けることが難しいのです。
そこで、簡便性や品質を保つことを考えて、エキス剤が生まれたのです。例えていうなら、豆からひくコーヒーとインスタントコーヒーの違いを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。手間ひまのかかるのはどちらか?といったことですね…。
インスタントコーヒーは、エキス剤ですね!

先生:

そういうことです!製法もよく似ています。
どうして漢方を扱うようになったのですか?何かきっかけがあったのでしょうか…。

先生:

自分自身が漢方を服用してよくなったのです!
私は子供のころアレルギーによる鼻炎で、花粉症による結膜炎も患っておりました。それを放置しておりましたら、気管支喘息にもなってしまいまして…皮膚はそれほどでもありませんでしたが、蕁麻疹が出たりしておりました…。風邪にもかかりやすく…小学生の頃はそういう状態でした。
西洋薬での治療を行ないましたが、副作用も強くて、かなりきつい思いをしました。そんなとき祖父の知り合いに漢方の先生がおりまして…。その先生に診てもらい、煎じ薬を服用したところ、2年くらいでよくなったのです。喘息をはじめアレルギー全般がよくなりました。大学生になるころには、ほとんど気にならないくらいになり、漢方のご利益は、身に染みていました。
指導医の先生にも恵まれまして、西洋医学と漢方を両方指導いただき、同時に学ぶことができましたので、それぞれが別のものではなく、治療手段として漢方薬を使い、漢方薬の考え方と西洋薬の考え方をうまく組み合わせて治療することが、自然と身に付いたように思います。とても運がよかったのですね!
このサイトを見た方達に、何か伝えておきたいことがありましたらお話いただけますでしょうか。

先生:

漢方は副作用がないように思われがちですが、そんなことはないのです。ただ、西洋薬に比べれば、かなり少ないといえます。
充分な診察により予め患者さんの情報を得ることで、予想できる副作用については、そのリスクを可能な限り避けるように処方することができます。よくあることですが、胃腸障害などがある場合には、それを回避する処方をするのです。
ですが、薬剤アレルギーに関しては難しい面があります。服用しているうちに症状が出るので難しいのです。
その場合には、とても慎重に対応しているのですね…。

先生:

ひやひやしながら診ております…。
ですから、これまでの薬の服用履歴や現在までの経過を注意深く伺うようにし、治療薬を選択しております。以前服用していた薬がきっかけで、アレルギーが出てしまう場合がありますので…予めどのような薬を飲んでいたのかといった情報がわかれば、薬剤アレルギーのリスクを避けながら治療ができるのです。西洋薬に比べ、少ないとはいえ、漢方にも副作用があることを知っておいていただきたいと思います。
それから、漢方は万能ではありません。どうしても漢方では治せない場合もあります。そういう場合には、患者さんに理解いただけるようにお話しております。ほんとうに、力になれなくて申し訳ない気持ちになります…。
お忙しいなかで、先生ご自身の健康維持は、どうされているのでしょうか?

先生:

やはり睡眠と食事ですね…。人間は食べて睡眠をとることで回復しますから。
睡眠については、特に時間帯が大切です。同じ時間でも0時〜6時まで眠るのと、1時から7時まで眠るのとでは、価値が違うのです。おわかりだと思いますが、0時〜6時まで眠るほうがよいのです。女性のお肌のゴールデンタイムが22時〜2時までと言われておりますが、実際にはその4時間眠ることは難しいと思います。それでも、0時〜2時まで睡眠がとれればよいでしょう。
それから、できるだけ体を動かすようにしております。そうはいっても、あまり時間がとれないものですから…神田にもクリニックがありまして、そのビルに入っている鍼灸院にスポーツトレーナーがおり、その方の指導を受けながら、ダンベルを使った筋トレなどをしております。
あとは、よく歩くことです!ペースを決めて、早足で歩くのがよいです!1日7000歩くらい歩くようにしております。
食事については、少量を多品種食べる…それから、肉や魚を食べたら、それと同じ量の野菜を摂るようにしております。大雑把ではありますが、肉を70グラム食べたら、野菜も同量食べる…あまり神経質にならなくても、だいたいの必要摂取量は補えると思います。
最後に先生がこれから目指されます医療をお聞かせ下さい。

先生:

最近CMなどでも「未病」という言葉が出てきますが、西洋医学的な診断がつく前の段階で、これは危ないという予測ができます…。「病気になってから治療」ということではなく、病気にならないように…予防医学においてお役に立てればと考えております。
たとえ病気になってしまったとしても、それをきっかけに、生活習慣を見直し、より健康的に生活できるような…患者さんにとって最善の治療を提案していければと思っております。


取材後記

「睡眠がいかに重要であるか」ということが、よくわかりました。熟睡する時間帯もポイントなんですね!
私もできるだけ残業を減らし、飲み会の誘惑に負けることなく、夜更かしをせずに、睡眠を充分とるように心がけたいと思います…。

■今回の取材先
証クリニック 吉祥寺
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-10-7 くもんピア吉祥寺ビル2階
TEL/FAX:0422-21-7701
URL:http://www.akashi-clinic.com/index.html
※証クリニック 神田 でも診療しています。

※本文内の情報等は掲載時のものです。
  現在の状況とは異なる場合がありますので予めご了承ください。


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