第三十二回 久保田内科胃腸器科医院
久保田 達也先生


略歴
氏名: 久保田内科胃腸器科医院 副院長
久保田 達也(くぼた たつや)
学歴: 旭川医科大学医学部卒業 医学博士
職歴: 旭川医科大学第三内科
手稲渓仁会病院内科
平成8年 久保田内科胃腸器科医院副院長
専門: 日本内科学会認定総合内科専門医
日本消化器病学会認定消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医
日本東洋医学会指導医
日本東洋医学会認定漢方専門医
久保田内科胃腸器科医院 久保田 達也先生



久保田 達也先生にインタビュー
函館は、情緒にあふれとても趣きのある素敵な街ですね〜!絵になる風景も多くて、デジカメを持ってきていて良かったです!先生はこの地に開院して長いのですか? 久保田内科胃腸器科医院

先生:

父が昭和41年に開業していました。平成16年に同地に建て替えて、現在の建物になりました。小生は、平成8年に大学病院勤務から戻って父と診療してきました。

先生のところでは、主にどのような患者さんを診ているのですか?

先生:

地方小都市ですので、高齢者が多いと思います。近所のお年寄りなどの、一般的な疾患で西洋医学的治療を希望される方も多いですし、往診も行っています。一方、漢方治療を希望して市内でも離れたところから来られる方や、車で1〜2時間かかるところから通ってくる方もいます。遠方からわざわざ来て頂けるのはうれしいですが、うまく治せるか緊張します。時間をかけて漢方医学的四診を行い、少なくとも悪化しないような治療を心がけています。

よく漢方の診察は、じっくりと時間をかけて行うと伺います。でも丁寧に診察して頂けると、患者さんはとても心強いと思います。

先生:

漢方治療を希望して来られる方は、今まで色々な病院で西洋医学的または東洋医学的治療を受けてきた方が多いので、その治療経過をよく聞いて、それに対して患者さんがどのように感じているかをお聞きします。漢方治療のみではなく、他の治療法の適応がないかについても注意します。そのほか、普段の生活態度、特に服装や運動、食生活、喫煙、水の飲み過ぎがないかなども十分聴取して、アドバイスすべき点はする必要があります。でなければ、折角の漢方治療の効果がみられない場合があるからです。また、その人のライフスタイルによって、服用できる時間や、服薬の順序などにも気をつけています。

普段の生活態度や食生活って大切ですよね…薬だけに頼るのはよくないですよね〜!実際には、漢方でどのような治療をされているのですか?

先生:

風邪は漢方の最も得意とする分野ですので、町医者にとって治療のバラエティーを発揮できる漢方薬は必須でしょう。毎年流行する病態が違うので、勉強しなければ対処できません。高齢者や胃腸の弱い人にとっても、漢方は有効で欠かすことが出来ません。西洋薬には全くない効果が期待できますので。近年は若い人のストレス性疾患が目立つように思います。登校できない、出社できないなど、すぐにメンタルクリニックでうつ病と診断され治療されても良くならず、漢方ですっきりする場合などがあります。

最近はストレスからくるうつ病などがよく話題になっていますが、漢方の守備範囲はとても広いのですね。漢方医を志されたきっかけなどをお聞かせ頂けますか?

先生:

父は開業してまもなくから、漢方医学の勉強を始めていました。毎月上京して、漢方の有名な先生の診療を見学させて頂いていました。地元で漢方研究会も主催し、毎年研究会も開催してきました。身近に漢方があったためか、卒業後も漢方の勉強を自然に始めていました。

先生が漢方医を志されたのは、とても自然な流れだったのですね。ところで、漢方を処方していて、その効果に驚かされたなどのエピソードはありますか?

先生:

東京で就職していて仕事のストレスから体調が悪くなり、メンタルクリニックでうつ病としてSSRIを投与されても良くならず、地元に帰省して来院した20代の患者さんの話なのですが…うつ病の薬を飲むと眠くてどうしようもないとのことで、きっぱりと西洋薬を止めて、漢方治療に切り替えたところ、頭がすっきりとして気分も良くなり一週間で回復して、また上京していった例があります。この方はその後、漢方薬を止めても元気に出社しているそうです。こじれる前に漢方に切り替えて良かったと思います。他には、風邪を繰り返す方が来院したのですが、毎週のように風邪様症状を来たし、今までは総合感冒薬を年中常用していたとのことでした。診察の上、漢方治療をしたところ、次第に風邪をひかなくなり1ヶ月後には風邪薬が不要になって元気になりました。体質改善できるのは漢方治療ならではではないでしょうか。

ところで、診療のお忙しい中、先生自身の健康法・ストレス解消法・趣味はなんですか?

先生:

昔から自然が好きなので、登山やハイキングがしたいのですが、時間が取れないので我慢しています。そこで、庭の花の写真を撮って楽しんでいます。待合室や診察室にも飾っています。季節毎に変えなくてはいけないので、結構忙しいと同時に楽しみでもあります。患者さんから「毎回、楽しみにしています」と言われるとうれしくなります。

なんだかさりげない心配りが、素敵な感じです!先生が食事で気をつけていること、または、一般的に気がけておいた方がよいことはなんでしょうか?

先生:

元々煙草は吸わないので、患者さんには「絶対に禁煙しないと良くなりません」、と自信を持って進言します。煙草を吸いながら病気を治そうなんて、無理な相談ですから…。弱いので、お酒は程々にしています。毎日、納豆などの大豆製品は摂るように勧めます。特に、アトピー性皮膚炎の方には、食事の注意を守ってもらわないと、全然良くならない場合があって、初めからそのように言います。最近は、水の飲み過ぎの人が多くて困ります。

お水をたくさん飲むダイエットなどが流行っているようですが、ただがぶ飲みすればよいというものではないのですね!…先生がこれから目指す医療についてお聞かせ下さい。

先生:

漢方だけで治せる病気ばかりではありませんし、町医者として様々な患者さんからのニーズにも応えなければならないので大変です。しかし、漢方がなければ治療の幅と質が半減してしまいますので、どのような患者さんに対しても様々な角度から治療の選択を行えるように勉強してゆきたいと思います。漢方については、独自の発展を遂げてきた日本漢方の長い歴史を生かすために、江戸時代の先達の文献を読むように心がけています。


取材後記

久保田先生は、とても親切で丁寧な、信頼できる町のお医者さん!!といった感じで、お話しやすい雰囲気がとても印象的でした。先生の前に出ただけで、血圧が上がってしまうような私にとっては、久保田先生に診てもらえる患者さんがうらやましいです…。

■今回の取材先
久保田内科胃腸器科医院
住所:〒040-0003 函館市松陰町28番18号
電話番号:0138-51-5326
URL:http://www.medicalpage.net/medic/kubota/

※本文内の情報等は掲載時のものです。
  現在の状況とは異なる場合がありますので予めご了承ください。


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