第二十二回 武田クリニック 武田 恒弘先生


略歴
氏名: 武田 恒弘(たけだ つねひろ)
武田クリニック 武田 恒弘先生
略歴: 1987年 千葉大学医学部 卒業 肺外科(現呼吸器外科)入局
1988年 千葉県救急医療センター ICU 勤務
1988年 国保松戸市立病院 麻酔科 勤務
1989年 国保小見川総合病院 外科 勤務
1990年 千葉大学医学部 肺外科 勤務
1992年 千葉東病院 外科(現呼吸器外科) 勤務
1993年 千葉大学医学部 肺外科 勤務
1995年 沼津市立病院 呼吸器外科 勤務
1998年 千葉中央病院 勤務
2005年 武田クリニック開設
所属学会・
認定医など:
医学博士
社団法人日本外科学会 外科専門医
呼吸器外科専門医合同委員会 呼吸器外科専門医



ナビゲーター:奈美
武田クリニック 新入生・新入社員の方達が初々しい季節になりました。みなさんはお元気ですか?今回は千葉県の稲毛に来ています。これからお伺いします武田クリニックは、駅からも近く、JR稲毛駅東口から歩いて5分ぐらいのところにあります。どんなお話が聞けるのか楽しみですね〜!



武田 恒弘先生にインタビュー
駅からも近く、とても便利なところにありますね〜!ホームページの地図を見て来ましたが、すぐにわかりました!ところで、この場所に開院した理由はなんですか?

先生:

医者になって20年になりますが、最初の10年は大学病院や大きな病院の呼吸器外科で専門的な治療を行なっておりました。その後10年、一般内科の臨床の経験を経て開業することになるのですが、千葉に戻ってきてからこの町に住んでいたこともあり、稲毛の地域医療をやってみたいという思いから、稲毛駅の近くで開業しようと決めました。この場所について調べてみると、確かに駅周辺にお医者さんは多いのですが、マンションなどが増えて「千葉都民」の人口が増加してきていること、さらにその中に昔から住んでいらっしゃるお年寄りも多いことから、まだまだ需要があると考えこの地を選びました。
呼吸器外科のあとの10年はどのような診療をしていたのですか?

先生:

主に一般内科の外来入院を診ていましたが、それまでに診ることのなかった老人医療も勉強させてもらいました。その中で、これからは在宅と病院をつなぐ開業医が必要であると考え、開業に際しては、一般内科外来と在宅医療の二本立てでやろうと思いました。
ですから、13時から15時ぐらいまでは往診の時間に当て、その代わり、午後の診療は通勤通学から帰る方も診れるように16時から19時としました。
なんだか昔ながらのお医者さんというイメージですね〜!

先生:

そうかもしれませんね。電子カルテやデジタルのレントゲンと、急性期検査用の血算・CRPの測定器は置いてありますが、やっていることは昔のお医者さんです。何かあれば気軽に患者さんに来てもらいたいと思っております。私の経歴としては、大学病院から国立病院、市民病院、そして一般病院とだんだん患者さんに近くなってきていたのですが、それでもまだ遠いように感じておりました。患者さんのもっと身近に…という思いから開業しました。
患者さんにとっては、それだけ経験を積んできた先生に診てもらえるのは安心ですね。

先生:

とにかく気軽に相談して欲しいです。もちろん私が診ることにも専門外等の限界はありますが、そんなときは的確に患者さんにあった医療機関を紹介します。ただ、最近よくいわれている「患者離れのいいお医者さん」という単純なことではなく、その患者さんを継続的に診ることによって、体質や生活全体も十分考慮した上で、的確なアドバイスをすることを心がけております。患者さんにとって病院にいくということは、とても不安だと思うのです。
もし自分がかかるとしたら、こんな先生がいいな…ということを思い描きながら、患者さんに接しております。専門的な医療も経験してきましたが、全体的に広く診ていくということも重要だと思います。漢方などの考え方にもありますが、全身をトータルで診て、歪みを治すという考え方にも通じるところがあります。
漢方のお話が出ましたが、先生が漢方を使うようになったきっかけはなんですか?

先生:

もともと私の父が鍼灸師だったので、子供の頃は、鍼治療で体調を改善していたのですね。そのような環境に育ったものですから、東洋医学の漢方には早い時期からとても興味がありました。ただ東洋医学は救急の患者さんには不得意な面もありますので、救急医療として、さらに外科系の治療にも対応できるように西洋医学を学びました。呼吸器外科として主に肺がんを診ておりましたが、多忙なこともあり、一時体調を崩した時期がありました。そのときの治療のひとつとして漢方を使ったのですが、それが私の体質にはとても合いました。それまでやってきた西洋医学的な治療についても行き詰まりを感じておりましたので、治療にはやはり漢方も必要ではないかと考えました。西洋薬で一般内科的な治療を行なっていると、なかなか効果が上がらない場合もありまして、そんなときにもう一段上の効果が欲しいときは漢方が有効です。それに食事もとても大切ですね。ですが、これまでの経験でわかったことは、西洋医学だけでも、漢方だけでも、食事だけでもだめだということです。これらを組み合わせて、そのひとに最善な治療法を見つけることが大切だと思います。西洋医学の発達により抗生物質が使われ出してから、感染症で亡くなる人は激減しましたが、かたや慢性疾患や不定愁訴で片付けられてしまう病気が出てくると、西洋医学ではなかなか太刀打ちできなくなってしまいます。そういうとき、東洋医学の漢方は力を発揮するのですね。でも、急性期の治療に漢方は効かないように誤解されているのですが、そんなことはありませんね。とてもよく効きます。
治療には、漢方と西洋医学の補完的な効果と、食事を含めての相乗効果が大切なのですね!

先生:

他の診療科にも言えるのかもしれませんが、以前私が関わっていた呼吸器外科というのは全身管理がとても大切なのです。心肺も消化器も関わってきますので、トータルで診ないと術前後の管理ができません。肺を診るには、他の臓器との関連も知らなければならないので、呼吸器外科は診療領域が狭いようで、実は全身を診る診療科でした。そういう意味では、呼吸器外科で学んだとこは大変役に立っています。漢方の考え方と共通するところも多かったですね。
先生はとてもお忙しいと思いますが、先生ご自身の健康管理はどうされているのですか?

先生:

少し夜は遅くなりますが、開業してからは自分が思うような医療ができるので、楽しんで仕事しております。そういう意味ではストレスはないですね。それから、昔は肉が好きで体重が増加した時期がありましたが、一時体調を崩したことから、食事にも気を使うようになり、体重も落ちました。漢方も飲んでいますよ。
女性はダイエット等が気になるのですが…食事で気をつけないといけないことはありますか?

先生:

例えば、ダイエットに玄米菜食を採り入れる場合がありますが、それが体質に合って体調がよければ問題ありませんが、弊害が出て合わない場合もあります。食べ方にも気をつけなければいけないこともあります。逆に動物性蛋白質などを摂取する方がそのひとの体質に合っている場合もありますので、一概にこれでなければいけないといったものはないように思います。本来食べ方は人それぞれです。それよりも、現代は昔なかったような保存食などのレトルト食品や、添加物を普通に摂取していることの方が体によくないのではないでしょうか。アトピーなどのアレルギー疾患を増やした原因になっているように思います。そうはいっても、忙しい現代人にとっては、そのような食品に頼らざるを得ない状況がありますので、どうしても病気は増えていってしまうのではないでしょうか。
先生…私はレトルトをしょっちゅう食べているのですが…いったいどうすればよいのでしょうか??

先生:

それが大きな悩みどころですね…私はある意味、病気は社会が作り出していると思うのです。昔の栄養状態の悪い貧しい時代には、その時代に特徴的な病気がありましたし…病気はその時代をあらわしているように感じています。

こういう仕事をしているので、気を使っていないわけではありませんが…例えば私の場合ですが、野菜ジュースを飲んで、納豆を食べて…のパターンが多く…外食では、カレーなら野菜スープといえなくもなく、一緒にごはんの炭水化物も摂れるので、バランスはいいかな?なんて思っているのですが…。

先生:

…現代人の食生活については、ほんとうに考えさせられるところがあります。
人間がもっと自然な環境に生きているのならば、体が自然と欲するものを食べるのがよいということもいえなくはありませんが…真剣に健康的な食生活を考える…となりますと、現代生活を否定することにもなりかねませんし、まず通常の社会生活は営めないですね…私の中では、永遠のテーマでもあります。
永遠のテーマなんですね…。
最後に先生が、これから目指されます医療についてお聞かせ下さい。

先生:

日本は東洋の文化と西洋の文化が交差する国でもあると思いますので、漢方と西洋医学をうまく採り入れた治療を極めていきたいというのが、私自身のテーマです。それから、何よりいつでも気軽に受診できて相談できる身近な存在で、的確なアドバイスや治療を行なえるお医者さんでありたいと思います。大きな病院に行くと、事務的に診療科を伝えられるだけで、原因がよくわからない場合は、いろいろな診療科をまわされたあげく、何科を受診すればよいのかわからず、結局また元の科に戻ってきてしまう…なんてことを経験されている方は、案外多いのではないでしょうか?大きな病院では、どうしてもそのようなことが起こりがちです。私もその中にいたのでよくわかります。そのようなことのないように、そのひとの日常を見ながら、体調を崩すようなことがあれば、検査や投薬を行い、必要なら的確に他の医療機関を紹介できるような…そんな診療を目指したいですね。
昔ながらのお医者さんとして頑張って下さい。本日は、ありがとうございました。


取材後記
とても気さくな先生でした。昔ながらのお医者さん…と話しておりましたが、緊急時用の検査機器も充実し、いざというときにはとても頼りになる現代のお医者さんでもあります。
先生ご自身も一時体調を崩されたことがあり、患者さんの辛い気持ちにとても理解の深い先生です。あっという間に取材時間が過ぎてしまい、楽しい取材でした。

■今回の取材先
武田クリニック
診療科目:内科・外科・呼吸器科
住所:〒263-0043 千葉県千葉市稲毛区小仲台2-12-2
電話番号:043-290-8338
FAX:043-290-8311
URL:http://www.myclinic.ne.jp/takedaclinic/pc/

※本文内の情報等は掲載時のものです。
  現在の状況とは異なる場合がありますので予めご了承ください。

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