第十六回 たに内科クリニック 谷 賢治先生


略歴
 氏名: 谷 賢治(たに けんじ)

たに内科クリニック 谷 賢治先生

 略歴: 昭和46年3月 横浜市立大学医学部卒業
昭和57年7月 米国ミネソタ州メイヨークリニック留学
平成3年7月 横浜市立大学医学部附属浦舟病院第一内科部長
平成12年1月 横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 難病医療センター長
平成14年6月 湘南東部総合病院院長
平成15年7月 花園橋クリニック院長
平成17年4月 たに内科クリニック開院
  資格 : 日本東洋医学会専門医
日本リウマチ学会指導医
日本医師会認定産業医

ナビゲーター:奈美

横浜に来てま〜す!横浜といえば、中華街、元町、山下公園、マリンタワー、ベイブリッジ、赤レンガ倉庫、ランドマークタワー、などなど見所満載の町ですよね!そんな横浜の中でも、ショッピングの街として古い歴史のある、伊勢佐木町に来ています。商店街をゆっくり歩いて見ているだけでも、楽しいですよ!元町とはまた違った、庶民の商店街って感じです。今回は、JR関内駅から続く商店街、伊勢佐木モールの中にある、たに内科クリニックにお伺いします。

 

外観・内観


谷先生にインタビュー
伊勢佐木町はショッピングの街というイメージで、比較的若い人が多いように思うのですが、診察に来られる患者さんの年齢も比較的若い方が多いのでしょうか?
先生: いいえ、この街はお年寄りが多く、当院の患者さんの半数はご高齢の患者さんです。
なかでも女性の方が多いですね
オフィス街は関内駅のほうにありますが、サラリーマンの患者さんも多いのではないですか?
先生: そうですね…開業して1年ですが、不眠やうつを訴える患者さんが、かなりサラリーマンの中にも多いように思います。私の専門とするリウマチ性疾患のひとつに、線維筋痛症候群(不眠・うつ状態・特有な圧痛点)があります。そういう患者さんがこの地区では非常に大勢いらしゃいます。それから、不眠を訴える患者さんは、老若男女にかかわらず、多くなってきていますね。
そうですよね…男女問わず、あらゆる年代・世代で、それぞれさまざまなストレスを抱えて生きていますから…それに世の中の流れといいますか、変化が激しくて、ついて行ける人達ばかりではないように思います…そんななか、先生の漢方を使っての治療方針を聞かせて頂けますか?
先生: 「木を見て森を見ず」という言葉がありますね。木の一本一本の状態を見て分析して行くのが西洋医学なのですが、漢方は、森全体を生命体に例えて、その森全体のバランスを見ていくのです。森ですから、山あり谷あり、川や沼があり、日の当たるところもあれば、当たらないところもあります。ですが、それぞれに役割があり、全体で森の調和を保っているのです。漢方では、「気・血・水」という考え方があり、森全体の形を保つはたらきが「気」、その「かたち」を維持する要素に当たるのが、「血・水」になります。森全体や一部の元気がなくなってきた場合には、それを維持する要素「気・血・水」の一部や全部が不足がちになり、こういう状態を「虚証」と漢方ではいいます。また、その逆に、森全体は見るからに充実しているのですが、形に出っ張りや歪みが出てきて、「気・血・水」の一部や全部が過剰になる場合もあります。こういう状態を漢方では、「実証」と呼んでいます。どちらにしても、森の調和・バランスを崩した状態なわけです。その調和・バランスを保つのが大切なのですね。漢方薬は、森に例えた人体のバランスを整えるお薬なのです。ですから、これまでの、木を一本一本見ていた西洋医学的な治療から、森全体のバランスを見る東洋医学的な治療が、経験を介して重要になってくると思います。漢方には、「未病」という考え方がありますが、病気になる前の段階からの治療で、森全体の調和、バランスのわずかな乱れを調整することは、養生の指導抜きには語れないものですね。高齢化社会においても、これからは予防医学が大切ではないでしょうか。そのような考え方のもと治療しております。
先生が漢方医を志されたきっかけは、なんだったのでしょうか?
先生: 医学生時代、漢方に興味があり、東洋医学研究会に所属していまして、北里大学 東洋医学研究所の所長をなされた大塚先生のご自宅に、1年ほど通い勉強しました。
ところで…先生方は、とかくご自身の健康には無頓着だとお聞きするのですが、お忙しい診療の中、先生自身の健康法といいますか…ストレス発散法、またはご趣味はなんでしょうか?
先生: 適度な緊張感のある…車の運転ですね!ほどよいスピード感と申しましょうか…
そうですか…ドライブということですね?
先生:

それから、なにごとも感動ですよね!クラシック音楽が好きです。昔は良く聞きました。ある楽団が来日しましてね…弦楽器の音に全身がしびれるほど感動しました。それからカナダのレイクルイーズの風景にも、数分間ポカ〜ンと立ちすくんで、全身が脱力感に襲われたくらい感動しました。

食事など、好きなものはなんでしょうか?
先生: 好き嫌いはなく、魚類や野菜などを中心に、バランスよく食べています。
最後に、先生のこれから目指す医療をお聞かせ下さい。
先生: 現代西洋医学の進歩は、DNAの研究などを見ても、エビデンスをしっかりと取って、この遺伝因子と、時限的な要素に影響をうけた環境因子の二つの因子が、互いに大きく影響し合って、病気が発症するメカニズムまで、解明されつつあります。このように西洋医学は、エビデンスに基づいた治療法が確立していますので、病気の治療においては、西洋医学的なものを中心に、選択することになるのですが、それでも、個々の改善できない症状がたくさんあります。二つの因子の影響を受けた患者さんには、特殊な薬剤を除いて、100%治療効果のある薬剤はありません。そんなときは、漢方が力を発揮してくれます。西洋医学的治療を補完する意味での漢方の役割は、大変大きいと思います。西洋医学も東洋医学も、最終的に森全体を見るということにおいては、その目的は同じなのですが、手法が異なります。ですから、お互いのよいところを取り入れ、補完し合うような治療を目指していきたいですね。
本日は、お忙しい診察の合いまにお時間を頂き、本当にありがとうございました。



取材後記
時間外でも患者さんが来ていて、本当にお忙しそうでした。そんな中おじゃましたにもかかわらず、親切に、そして熱心にお話して頂き、感激しました。クリニックはとてもわかりやすい立地にあり、JR関内駅方面から伊勢佐木モールを真っ直ぐ抜ければすぐです。市営地下鉄の伊勢佐木長者町駅、阪東橋駅からも近く、とても便利な場所にある、きれいな、なんとなく心がやすらげる雰囲気のあるクリニックです。

■たに内科クリニック
〒231-0045 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町5丁目125 伊勢佐木クイントパラディオ1F
TEL:045-241-4114
FAX:045-241-4116

詳細は、URL: http://www.tani-clinic.com/
をぜひご覧下さい。

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