第七回 よこたクリニック 横田直美先生


略歴
氏名: 横田 直美(よこた なおみ)
よこたクリニック 横田先生
略歴: 日本東洋医学会専門医、 日本東洋医学会関西支部参事、
東京女子医科大学卒業、 東京女子医科大学第二病院内科、
兵庫医大神経内科、 県立尼崎病院東洋医学科、
阪神漢方クリニック内科  を経て現職
現職名: 内科医師


ナビゲーター:奈美
まだまだ先生の取材では不慣れでドジばかりですが、毎回登場して頂く、やさしい先生方に助けられております奈美です。
それでも、少しずつ漢方が身近になっているのを実感しています。みなさんはいかがですか?
私も最近漢方を始めましたが、以前より調子が良いので、もっと早く試していれば…と思っています。「証」に合っているのかな?

今回は尼崎にあります、よこたクリニックに来ています。住宅地の中にあり、建物もソフトな雰囲気で、温かみを感じさせてくれます。どんな先生なのかな?楽しみ…。
よこたクリニック



横田先生にインタビュー
今日は漢方について、いろいろ教えてもらいに来ました。先生のところでは、漢方を使ってどのような治療をされているのですか?
先生: 漢方には「気」という概念があります。この「気」というのは、人体を満たし、流れているある種のエネルギーなのですね。 例えば西洋医学の場合は実体のあるものしか診ていないのです。つまり、目に見える物質やエビデンスがベースになっているのですね。
私が「気」に興味を持ったのは、物質という実体のないところにも効果を及ぼす治療が存在することに対する驚きがあったからです。そしてその「気」にも肉体にも作用する漢方を20年以上使ってきました。最近は、もっと広げてエネルギー医学に関心があります。実体はなくとも、人間の身体には、ある種のエネルギーが満ちているので、そのエネルギーに効かせるような治療法をもっと勉強したいと思っています。

私が興味を持っているのは、西洋医学以外では漢方・鍼灸・整体・ホメオパシー、バッチフラワー、アロマ等の代替医療ですね。代替医療に目を向けるきっかけを作ってくれたのが漢方でした。西洋医学は、エビデンスに基づく確固とした医療です。ですが、漢方は実体だけを捉えている西洋医学の領域を補完し拡張する上でもすばらしい治療法だと思います。

漢方は決して古いものではなく、健康を取り戻す上では、現代になくてはならないものではないでしょうか。漢方は効き目が遅いと思われているようですが、飲んで30分ぐらいで効き目を感じるようなお薬が、たくさんあります。鼻詰まりが取れたり、こりが取れたり、痛みがやわらいだり、気持ちが楽になったりということは、よくあることなのです。ですから、良く効く、早く効くという部分があることを知ってほしいですね。
私も漢方を飲んでいますけど、確かに飲み始めのころから効果を実感しました。ある意味驚きでした。
先生: 今まで漢方というと、お年寄りや女性のものと思われていたのですが、実はお子さんにも漢方はよく効きます。
夜泣き、かんの虫、胃腸虚弱、食欲不振、神経質、夜尿症、中学受験等のストレスの治療に漢方を使います。アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などにも効果があります。これからは、小児科の漢方も大切ではないでしょうか。もっと普及すればと思います。
といいますのは、しょっちゅう風邪をひかれるお子さんに、西洋医学のお薬、特に抗生物質などを飲ませてよいものか?と悩まれているお母さんたちが、かなりいるのです。そういうお薬の頻度を減らすためにも、漢方は有効です。
扁桃腺炎、副鼻腔炎、滲出性中耳炎のお子さんに飲んでもらうと、解熱剤、鎮痛剤、抗生物質の使用頻度はかなり下がります。
漢方は味が苦かったりしますが、お子さんに飲ませるには、どのようにすればよいのでしょうか?
先生: 小さなビンにお湯を入れてシェイクし溶かして飲ませたり、ストロベリー味のゼリーに絡ませたりして工夫しています。
その他には、あまり苦い味のしない生薬をいくつか組み合わせて漢方茶のようにし、そこに薬用の飴を入れて少し甘味を加えて飲みやすくしたりしています。
ところで、先生は最初から漢方に関心があったのですか?
先生: 私が高校1年生の時に突然、母が鍼灸学校に通い始めまして…それを機に東洋医学の情報が入ってくるようになりました。
その後、姉が薬科大学に進学し、その姉がさらにダブルスクールで鍼灸学校に入学しまして、薬剤師と鍼灸師の資格を同時に取り、北里研究所の東洋医学研究所に薬剤師として就職しました。
当時医学生だった私は、姉の紹介で北里研究所の先生方とご縁ができ、非常に幸運な出会いがあり、漢方に親しむようになりました。今は、姉と二人でクリニックを運営しています。
お二人力を合わせて、二人三脚で診療されているのですね。
先生: 当院の特長は、パンフレットにもありますが、「身体や心についてご相談下さい、はっきりしない症状でもかまいません。」というのがポイントです。
患者さんにしてみれば、なかなかうまく先生に症状を伝えることはできません。ですから、医者のほうが、上手に話を聞き出してあげるスキルが必要です。 こちらから歩み寄って、聞き出した情報を組み立てることが重要だと思うのです。
そのスキルを上げるために、カウンセリングの教室に通ったりしています。私は、本当の意味で話が聞ける医者になりたいのです。
そうですよね。私も初めての病院に行く時って、ちゃんと先生に症状を伝えられなかったような気がします。なんか緊張しちゃって…。
先生:

私は、初診の患者さんが診察室に入ってきてから座って、5分間はとにかく患者さんの話を聞きます。
そして、その中から大事なことを少しずつ聞き出していきます。それは…まるで、探偵みたいです。患者さんと一緒に推理していくようなもので、やりがいのある作業です。

毎日いろんな患者さんを診ている先生は、いつも大変だなぁと思っているのですが、先生自身のストレス解消法はなんですか?
先生: 気功・音楽・読書・園芸・料理ですね。
うわ〜!多趣味ですね!どんな音楽を聴かれるのですか?
先生: クラシック、ワールドミュージック、ポルトガルのファド、それから、南米の音楽ですね。
歌手ではブラジルのカエターノ・ヴェローソ、マリア・ベターニャ、アルゼンチンのメルセデス・ソーサが好きです。
カエターノ・ヴェローソはルックスもすばらしくて、先日、10年ぶりの来日コンサートにも行ってきました。
南米の音楽ですか…今度、聴いてみようかな。
先生: ぜひ、お薦めします。中南米は美しい音楽の宝庫ですから。
大阪なら西区京町堀の中南米音楽専門店「ショヴィ・ショヴァ」が品揃え豊富ですよ。
料理に興味があるのですが、どんな料理を作るのですか?
先生: 魚介類や季節の地元野菜を使った料理を作ります。それに吟醸酒があれば最高ですね。日本酒とワインが好きです。
最後に、これから先生が目指す医療とはどんなものですか?
先生: 人間というすばらしいものを、もっと知りたい、わかりたい。医療を通して探求し、患者さんと一緒になって病を癒していく…ということでしょうか。
先生とお話しているだけで、なんかゆったりとした気分になりました。
今日は、本当にありがとうございました。


取材後記
横田先生が書いた本「乙女セラピー 心とからだのヒーリングガイド」が株式会社インターメディカルから出版されています。この本には、女性に生きる活力とエネルギーを与えてくれるエッセンスがいっぱい詰まっています。そして、男性が現代の女性についてお勉強をするなら、ぜひ、お薦めな一冊ですね!!
取材後は、やる「気」がいっそう高まった気分になりました。私も、南米音楽のCDを買いに行かなきゃ!!

今回取材させていただいた、よこたクリニックの詳細は
http://www.newton-doctor.com/doctor/hyogo/yokota/s44/
をぜひ、ご覧下さい。

※本文内の情報等は掲載時のものです。
  現在の状況とは異なる場合がありますので予めご了承ください。

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