パニック障害におけるパニック発作では、動悸、呼吸困難、嘔気などの多様な身体症状が突然出現し、強い恐怖を伴います。これらのパニック発作を繰り返して経験し、また発作が起きるのではないかと心配し、その恐怖のために外出できなくなることもあります。従来、内科領域で「心臓神経症」、「過換気症候群」と呼ばれていたものによく似ています。 また、パニック障害とうつ病性障害が併存することも多いといわれています。西洋医学的治療法としては、SSRI(フルボキサミン、パロキセチン)、三環系抗うつ薬(クロミプラミン、イミプラミン)、抗不安薬(アルプラゾラムなど)などによって治療されます。 パニック障害に漢方治療が有効なことをしばしば経験します。私は、天王補心丹加減(てんのうほしんたんかげん)というお薬をよく使っています。
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